妄想の中の佐野元春はいつも高校の同級生。
部活は違うけど同じクラスで、部活終わりに昇降口で偶然会うと一緒に帰る。
金八先生に出てくるような土手沿いを、佐野君は歩きで、私は自転車を押して歩く。
今日みたいな満月の日は、佐野君と偶然会って一緒に歩いて帰りたい。
音楽の話や、クラスの担任の話、たわいのない話であっという間に時間は過ぎていく。
土手が途切れてしばらく行ったところの曲がり角で佐野君と私は別れる。
「じゃあまた明日ね。」
佐野君はすぐに答えないで上を向いている。
「どうしたの?」と聞くと佐野君は振り返って「話に夢中で気がつかなかったけど、今日は月がきれいだね。」と言って、じゃあまたねと手を振って帰っていく。
私は 佐野君と同じクラスで、友達になれて良かった!と満月を見ながらしみじみ思いながら家まで帰る。

今日の一曲:佐野元春 「シュガータイム」(

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