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今年一番面白かった本。
それはもう、「風と共に去りぬ」の右に出る者はありません。
なんてったって、一冊が厚さ1.5〜2cmくらいある本が五巻あるお話なのに、読み終わってすぐにもう一度読みたくなって読んじゃった位なんですから・・・!
今までも二度読んだ本はありました。でもそれは、例えば、昔は良さがあんまり分からなかったけど10年以上経ってふともう一度読んでみようと思い立った・・・とかで、一年の内にあまり間も開けずにもう一度読むなんて初めての経験です。
でも面白かった。とにかく面白かった。
新潮文庫のHPに、「世界中で聖書の次に読まれているロングベストセラー」とありましたが、分かる・・・!と激しく同感+納得です。私の中のベスト5に入ります。(他には、武田百合子さんの「富士日記」とか、ジェフェリー・アーチャーの「ケインとアベル」とか)
いつも思うのですが、長年みんなに愛されて読み継がれてきた本はやっぱり文章の力が全然違います。
そしてもうひとつ、すぐにもう一度読むことによって、最初に読んだ時に見逃していた些細だけれど大事な部分に、ものすごく気がつくのです。それと、伏線にも。「風と共に去りぬ」は結構伏線が多く、その先を知っていると「ああ、こういうことか・・・」とより深くお話が理解出来て面白さ倍増です。
(例えば、最初にスカーレットとレット・バトラーが出会ったのは、トウェルブオークス(アシュレ―のお屋敷)でのバーベキューパーティの日なのですが、そこにレットを連れてきたのはフランク。フランクは後のスカーレットの二度目の夫なのですが、このフランクが亡くなって家に戻ってきた夜に、レットバトラーがスカーレットにプロポーズするのです。フランクがレットを連れてくるということが、後にまたフランクが亡くなってレットを夫として連れてくるということとかぶり、ああ、この冒頭の頃のパーティーでもう未来を書いているんだと気がつくととても感慨深い。その日はとても美しい日で・・・将来の本当の夫に出会うのにふさわしいような日なのです。馬車でアシュレ―のお屋敷に向かう時の甘い美しい描写に、ああ、そういうことなのね、と気がつくと味わい深い。
他にも伏線はいろいろあり、そういうことに気がつくという点でも、2度、深く読む楽しさがあります。
それから主人公を始め、登場人物たちの心理。
今まで映画しか知らなかった頃は深くは分かっていませんでしたが、レットやスカーレットの気持ちや性格(みなさんスカーレットはただの勝手な女性だと思いの方も多いと思いますが、それだけではないのです。長女体質だし、悩むし、私は強くて弱いスカーレットがとても好きですし、時に共感します。)、それぞれのキャラクター(メラニーも、ただの控えめな女性だとしか思っていませんでしたがそうでない、とても強くてぶれない女性だということが分かって好きになったりしました)たちそれぞれがとても魅力的に書かれていて目が離せません。
それに、なにより、お話が壮大で(ケインとアベルもそうだけれど、そういうの、好きなのです)・・・。
この本はこの先も何回も読むだろうという予感がします。
何年先にも、何かの折に読み返すだろうと思います。
いい本に出会えるとしあわせです。ああ、本っていいなぁ・・・!

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