朝シャンブームの平成1年。
そのころ、「ちゃん・リン・シャン」というキャッチーなせりふの薬師丸ひろ子さんのCMが流行りました(※これ)。
私は単純に、一度にシャンプーとリンスが出来て便利だな、と眺めていたのですが、ある日の朝日新聞の記事で目から鱗が多分50枚くらい落ちました。いろんなニュースがあったのに、実は平成で一番印象に残っている新聞記事はそれです。
そこには「忙しいお母さんたちや主婦たちにシャンプーとリンスが一緒になったものを使ってもらって便利になったというんじゃなくて、なぜ女性たちにシャンプーとリンスをゆっくりとさせてあげられるようにゆとりを作ってあげられないんだ」と言うことが書かれていました。その頃私はものすごーく若くて、そんな発想はぜんぜん思いつかなかったので、驚き、そして「そうか・・・。そうだな・・・。」・・・と。
先日観ていた情報番組で、関ジャニのまるちゃんの今度流れるCMのことを紹介していて、それで思い出しました。まるちゃんはCMで保育士さんになっていて、保育園に子供を連れてきたお母さんに、たった10秒で出来るスキンケアの商品を教えてあげる、というもの。平成の30年間かかっても、なかなかみんながゆとりを持てる世の中にはなれないものだな・・・。と、この問題の根の深さを感じます。
(※もちろん、昔よりはずいぶんと考えが進んだこともあると思いますが・・・。)
いろいろな問題がありますが、未来は、それぞれが気持ちを楽に持って楽しめるような世の中になっていってくれるといいなと思います。